2011年2月16日

レンアイ。

二十億光年の孤独/谷川俊太郎

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする


火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或いはネリリし キルルし ハララしているか)
それはまったくたしかなことだ


万有引力とは
ひき合う孤独の力である


宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う


宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である


二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

NHK「Q-私の思考探求」をたまたま見た。

その日は光浦靖子さんと精神科医の方のディスカッションでテーマは「恋愛って何?」。

先生は恋愛は、この上の谷川さんの詩にある「万有引力」ではないか?という。

宇宙は日々大きく膨らんでゆく、それが不安で、人々は孤独を抱えている。

それに気付いた時、人は誰かを求めてしまう。

ひき合う孤独の力、引力で、惹かれあう人に出会うとか、出会わないとか。

ちょっと難しいけど、何となくぴんとくる。

引き合う力ってあるんだなぁ。ロマンティックだよね。

淋しさでない、孤独を見つめれば見つめるほど出会いは起こりやすくなるらしい。

孤独を紛らわすのでなく、見つめる。

そうすると、どうしようもなく誰かを求める自分に気づいてしまう。

恋愛の意義とは、激しく全体的な経験で、深い次元で人とつながれる。

そして、自分への愛でもある。自分のことを無条件に好きになれる。

役に立つから、恋愛するんじゃない。恥をかきたくないけど、してしまう、愚かさの体験。

片思いも、付き合うのも、別れるのもすべて、経験。

どう思われようと気にしないのが一番。

と、いうことでした。

完全に経験不足だけれど、きっと万有引力はすべての人に起こってる。

説明できない引力で、惹かれてしまってる。

それを気付かないふりをしたり、まぎらわしたりはできる。

引力、見えない力がどっかで起こってるんだね。

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